インターネット接続トラブル

遅いソフトバンク光、その理由とは?解決法を示していくよ

「ソフトバンク光が遅くて動画が止まってイライラ…」
「ソフトバンク光が繋がりにくくてとりあえず電源落としてる」
「オンラインゲーム中の遅延で気づいたら敗北…」

上記のようになっていて、調べて色々試したけど解決せずに悩んでいませんか?

実はこうなってしまっているのには必ず理由があり、灯台下暗しな所に原因があったり、光回線の仕組み上遅くなってしまっていることが多いです。

なぜなら、僕自身こういったことを何百回と見てきているからです。
僕は5年以上光回線の業界に携わっていまして、簡単な所を見落としていて速度が出ていない、根本的な原因で遅くなっている人をたくさんみてきました。

この記事では、ソフトバンク光の速度が遅くなる理由とその解決策を解説します。

この記事を読むと、他のwebサイトにはない対処を試せたり、そんなところに原因があったのか!ということがわかるのでソフトバンク光を快適に使えるようになります。

ただ正直な所、最初に言ってしまいますが、

ソフトバンク光はインターネット速度が安定、速くなるIPoE接続方式[IPv4 over IPv6]をするのに有料オプションの[光BBユニット]と[Wi-Fiマルチパック]が必要で、「ソフトバンクさん、お客様目線じゃなくない?」と思えてしまう光回線です。

しかも導入しても変わらない、むしろ自前で用意したルーターの方が速いという口コミも結構あるほどです。

最初から乗り換えておけばよかった・・・。と後悔する人も多いです。

後ほど詳しく書いていきますね。

 

この記事でわかること

  • ソフトバンク光が遅いと感じる理由
  • ソフトバンク光を遅いと感じる人は多いのか?クレームの多さ
  • 遅い場合の解決法
  • IPv6や光BBユニットでは速くならない可能性

自分以外にも「ソフトバンク光が遅い」と思っている人はどれくらいいるのか気になる方はこちらから目次に飛びます。

 

目次

ソフトバンク光が遅い、繋がりにくいと感じる原因3つと解決法

回線速度が遅いと感じる原因は大きく分けて3つあります。

  • 地域のNTT設備を利用した光回線の利用者数が多い
  • 単純に自分側の問題
  • 機器のエラー

が考えられます。
それぞれ詳しく解説していきますね。

でもその前によくほかのwebサイトで解決法の1つで取り上げられているIPv6やBBユニットについて僕はちょっと否定的なので先にすぐ下の目次に書いておきます。(BBユニット高すぎるし、評判が全然良くないです。)

とりあえず解決法!という方はこちらの解決法から試していってください。

【IPv6接続】や【光BBユニット】は場合によっておすすめしない

速度を速くするためにIPv6をおすすめしているサイトをよく見かけますが、あれは間違っていて結果的に接続方式が変わって速くなっている(遅くなりにくい)場合があるだけです。

この章ではそれを解説します。

手元に光BBユニットがすでにあるのでしたらお金がかかるわけではないので[IPv6接続]を試してみましょう。
今より遅くなりにくくなる可能性があります。こちらから接続方式を変更できます。
※あくまでも可能性です。ご利用環境によってはそんなに変わらないことも。

そもそもIPv6とは簡単にいうと、
IPアドレス(インターネットの住所)が利用者増えすぎて足りなくなってきたからIPv4よりも住所増やしましたぜーというやつです。

住所が増えただけなので、もちろん速さなんて上がりません。
なので、「IPv6にすると速くなる。」という認識がある人がいますが、それは誤解です。

IPv6は接続方式を[IPoE方式]にするから速いのです。

したがって、「インターネットを速く、安定したさせたい。」のなら
接続方式を変えなければいけません。

接続方式は

  • [IPv4 PPPoE]
  • [IPv6 PPPoE]
  • [IPv6 IPoE]

の3つがあります。
説明したとおり、[IPv6 IPoE]が速度が出やすく安定しています。

「じゃあソフトバンク光で[IPv6 IPoE]にしましょ。」

と言いたいところですが、

ソフトバンク光は接続方式が特殊で
[光BBユニット]という無線LANルーターをレンタルしないと[IPv6 IPoE]になりません。
(正確には[IPv4 over IPv6])

そして光BBユニットがWi-Fiを使えるようにするためには、
[Wi-Fiマルチパック]というオプションも加入
しなければなりません。

ダブルでオプション加入!

表にすると以下になります。

項目説明月額(税込)
光BBユニットこのユニットをレンタルしなければIPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)になりません。¥550
Wi-Fiマルチパック光BBユニットのWi-Fi機能を利用するために必要なオプション。¥1089
合計IPv6接続(IPoE方式)にするために必要な費用の合計。¥1639
 

要はお金がかかりすぎます。

スマートフォンがソフトバンクじゃない人は割引が効かないのでちょっと高くなりすぎますね。でも訪問販売や催事で変に契約させられた人を結構見かけます・・・。

光BBユニットが手元にないほとんどの方は、おそらくスマートフォンがソフトバンクやワイモバイルではないんじゃないでしょうか?もしくはスマートフォンのプランが低くて[おうち割 光セット割引]の恩恵がなくて、BBユニットを借りていない方ですかね。

こういった方で[IPv6][IPoE]にしたいという方は、¥1639/月をかけてオプション契約するか、スマートフォンの乗り換え、光回線の乗り換えが視野に入ってきます。

ソフトバンク光で[IPv6 IPoE + IPv4接続方式]するには光BBユニットが必須で、市販のルーターではできません。

PCやスマートフォンなどの端末起因、ONUやルーターの一時的な不具合

再起動をすっ飛ばしていきなり難しい対処をしてしまい、沼にはまっている方がいます。
面倒くさがらずに全ての機器を再起動してみましょう。

急がば回れです。

再起動

再起動するだけで直ることが結構あるので侮れないです。
難しい対処をする前にかならずやっておきましょう。

再起動する機器は

  • 遅いと感じる機器(PCやスマートフォン)
  • ONU
  • 無線LANルーター
  • ハブなど

全て再起動しましょう。

再起動するにあたってPCだけ気をつけることがあります。
再起動は[シャットダウン]や[電源を切る]ではなく、[再起動]を選択してください。

というのも、シャットダウンと再起動では電源が切れるという事象はおなじですが、機械内部でおこる動作が違うからです。

Wi-Fi接続を一度削除してみる

次に試したいことはWi-Fi接続の削除です。
Wi-Fi接続の設定を一度削除し、再接続してみましょう。

これも1分もあれば終わるカンタンな対処なので飛ばさずにやってみましょう。

~androidの場合~
注)設定は端末によって多少異なる場合があります。

  1. [設定]をタップ
  2. [Wi-Fi]を選択。Wi-FiがOFFになっている場合はON
  3. [Wi-Fiネットワーク]の一覧から削除したいSSID(wifiの名前。英数字の羅列のやつです)を長押しし、[ネットワークを削除]
  4. 無線LANルーターに記載のパスワードを再度入力して再接続
 

▼[Wi-Fiネットワーク]の一覧に削除したいSSIDが無い場合

  1. ホームから「設定」をタップ
  2. 「Wi-Fi」を選択。Wi-FiがOFFになっている場合はON
  3. 画面右上のメニューから「詳細設定」をタップ
  4. 「ネットワークを管理」をタップ
  5. 「保存済みネットワーク」内の削除したいSSIDをタップ
  6. 「削除」をタップ

 

~iPhoneの場合~

  1. ホームから[設定]をタップ
  2. [Wi-Fi]をタップ ※[Wi-Fi]が[オフ(白色)]になっている場合はタップし[オン(緑色)]
  3. 削除したいネットワーク名の右側にある[i]のボタンをタップ
  4. 「このネットワーク設定を削除」をタップ
  5. 「Wi-Fiネットワーク設定 ○○○(ネットワーク名) を削除しますか?」と表示されるので、[削除]をタップ
  6. 無線LANルーターに記載のパスワードを再度入力して再接続

 

パソコンの場合も同じ流れで削除できます。

 自宅のWi-Fi環境の問題

「Wi-Fiが遅い」と感じる方のほとんどは【自宅のWi-Fi環境が悪い】ここに当てはまると思います。

まず、Wi-Fiの周波数を理解をしていない方が結構います。
理解していてしっかり使い分けができている、手動で2.4GHzと5GHzを切り替えなきゃいけない場面があるというのを理解している方はこの章は飛ばしてもらって大丈夫です。

勝手に2.4GHz→5GHzみたいに環境の良い方には切り替わらないですよ ー!

Wi-Fiは主に2種類の周波数があり、それぞれ特徴があります。

2.4GHz・・・速度遅い、障害物に強い(飛距離長い)、電波干渉多い 5GHz・・・速度速い、障害物に弱い(飛距離短い)、電波干渉少ない

こういった特徴があり、現在地とWi-Fiルーターの位置からどっちの周波数を使うべきなのか、自分で判断する必要があります。

周波数は勝手に切り替わるわけではなく、端末に登録(過去にパスワード入力)してある方に繋がります。
両方登録してあるなら、その時点での電波状況の良い方に繋がりますが、
常に自動的に電波状況がいい方に繋がるわけではありません。

以上を踏まえた上で2.4GHzと5GHZをしっかり使い分けましょう。
使い分けについて次の章で詳しく解説します。

 2.4GHzと5GHzの選択の仕方(電波強度、電波干渉)

Wi-Fiには[電波強度]というWi-Fiの強さを数値化したものがあり、電波強度が基準値以内なら、その周波数でWi-Fi接続するべきです。

基準値から離れているWi-Fiに接続すると遅く感じたり、切断されやすくなるので注意しましょう。

電波強度はルーターから離れれば離れるほどに弱くなります。
5GHzは速度がはやく電波干渉も少ないので、できるだけ5GHzで接続したいですが、ルーターと離れている場合には2.4GHzで接続をせざるを得ません。

アプリで目安を測れるので見ていきましょう。

なんのアプリでもいいんですがここでは例として[Wifi Analyzer]というアプリを使って電波状況を確認していきましょう!

「Wifi Analyzer」は、色々な機能を持っていますが、
要は、どれくらいの数の電波があってどれくらいの強さの電波(電波強度)が干渉してるのかが確認できればいいですグラフ表示されてるのでパッと見で判断できます

iphoneのアプリは残念ながらいいアプリがありません。
電波強度が測れなかったり、一覧でSSIDが表示できなかったりするので不便です。

パソコンがあるならパソコンで確認しましょう。
Microsoft Storeでアプリをインストールできます。

見る箇所は赤丸の部分のみで十分です。

①と②で2.4GHzと5GHzの電波状況の確認の切り替えができます。

③は画像にあるとおり、周辺の電波状況を可視化できます。
見てのとおり電波が被ってて、電波干渉気味です。こうなるとWi-Fiが切れやすくなります。

④は下記画像です。
電波の強さ(電波強度)が数値で見れます。赤丸部分。

ご自身の普段繋いでいるWi-Fiの電波強度を確認しましょう。
上の画像の場合だと-52dBmです。

一般的には-60前後が合格ラインで、-70、-80となると電波強度が悪くなります。
-50、-40と低いほど電波強度がいい状態ということになります。

現場感覚的には-70前半でしたら一応合格とみて、-70後半は結構アウトゾーン(繋がりにくい、遅い)になります。

今回の画像の2.4GHzの環境だと電波強度はいいので速度はでるけど、電波干渉気味なのでたまにWi-Fiが切れる可能性があるという環境です。 なので電波干渉の少ない5GHzに接続するべきですね。

家庭内のネットワーク機器の規格の問題

家庭内のネットワーク機器の規格が古い、または性能が低いと、ネットワーク速度が制限されて結果的にインターネット接続が遅くなります。

ルーターやLANケーブルの規格は大丈夫かを今一度確認しましょう。

・LANケーブルの規格は5e(以上)ですか?
・ルーターの規格はIEEE802.11ac以上(Wi-Fi 5)になっていますか?

あとはスイッチングハブの見落としも結構あります。
ハブを机の下など見えづらい位置で噛ませていて、ハブの規格が原因で遅いということもありますので要チェックです。

買いっぱなしで規格が古すぎて遅いという方は結構いらっしゃいます。10年くらい前に買った機器は怪しいので要チェックです。

光BBユニット規格が古い

光BBユニットの規格は古くないですか?
あまりに古いと今のインターネット環境にあってないので、交換が必要になります。
交換は無料でできるので連絡してみましょう。

規格は本体側面のラベルに記載があります。

ソフトバンクサポートセンター 0800-919-0157

以下の表に、各光BBユニットの仕様をまとめました。

光BBユニット5GHz帯通信速度 (対応規格)2.4GHz帯通信速度 (対応規格)ビームフォーミングMU-MIMO
E-WMTA2.4最大2.4Gbps (IEEE 802.11ax/ac/a/n)非公開 (IEEE 802.11ax/b/g/n)対応対応
E-WMTA2.3最大1,300Mbps (IEEE 802.11ac/a/b/g/n)非公開非対応非対応
E-WMTA2.2非対応最大300Mbps (IEEE 802.11b/g/n)非対応非対応

※数字が大きいほど新しい型番になります。

使っているのがE-WMTA2.2なら間違いなくこのBBユニットが原因で遅くなっているでしょう。(他にも原因があり、複合的な要因で遅くなっていることもあります)

E-WMTA2.3ならそこまで遅くならないはずですが、非公開というのがちょっと疑問です。
2.4GHzの通信速度が異常に遅いから非公開の可能性も・・・?なんて考えてしまう

実際、E-WMTA2.3が遅いという口コミは多いです。

E-WMTA2.4も非公開ですね。公開できない理由があるんでしょうか。
こうなると交換しても速度は早くなるのか?少し疑心的になります。

こういったこともあるので、速度を上げるためにBBユニットのオプション加入などはあまり僕はオススメしません。(高いですし)
しかし最新技術の[ビームフォーミング]と[MU-MIMO]があるので改善される方もいるでしょう。

ただ、改善されない方もいるわけで・・・。

  • ビームフォーミング・・・ピンポイントに電波を飛ばす技術
  • MU-MIMO・・・複数端末の同時通信可能にする技術(複数のアンテナ出力を調整してビームフォーミングと合わせて利用)

ルーターの設定、【バンドステアリング機能】をオフに

無線LANルーターの説明書を見るとバンドステアリング機能の説明が書いてあって、便利そうに記載されています。

バンドステアリング機能とは?
バンドステアリング機能は、2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯を自動で切り替えて通信を安定させやすくする機能のことです。

しかしバンドステアリング接続を実際に利用すると、不安定になることが結構あります。

そして結果的に遅い感じてしまうことも・・・。
バンドステアリング機能をオンにしてしまってる人は、通常に戻しましょう。

DNSサーバーが原因

DNSサーバーの変更で直る可能性も少なからずあるので、ぜひ試したい対処法のひとつ。
詳しい解説は避けますが、DNSサーバーがあるからインターネットができます。

ソフトバンク光の場合、プロバイダはYahoo!BBなのでそこからDNSサーバーを借りてインターネットをしています。
そのプロバイダのDNSサーバーに何かしら問題が起きて(混雑など)接続が悪くなることがあります。

googleが無料で提供しているgoogleパブリックDNSがあるので試してみましょう。

googleパブリックDNSは【8.8.8.8】と【8.8.4.4】です。

iphoneの場合(バージョンによって多少違います)

①[設定]をタップ

 

②Wi-Fiを接続してインフォメーションボタンをタップ

③[DNSを構成]が下にスクロールするとあります

④手動に変更

⑤もともとある192~は削除。[サーバーを追加]で[8.8.8.8]と[8.8.4.4]を追加

削除しても[自動]に戻せばまた192~は復活します。

⑥最後に[保存]をタップ

Androidの場合(バージョンや機種によって多少違います)

①[設定] をタップ

 

 

②[ネットワークとインターネット] を選択

 

 

③[インターネット] を選択

 

④Wi-Fi の [歯車] アイコンを選択

 

⑤右上の [鉛筆マーク] を選択する

 

⑥[詳細設定] を選択

 

⑦IP設定の [静的] を選択し[IPアドレス] を入力する

グレーアウトされている [IPアドレス] をそのまま入力。

 

⑧[DNS1] [DNS2] を入力する

 

パソコンの場合(Windows11)

①[設定] を起動する

[Windowsロゴ] をクリックで設定を表示

 

 

②[ネットワークとインターネット] を選択

 

 

③[Wi-Fi]をクリック

 

 

④[ハードウェアのプロパティ] をクリックする

 

 

⑤DNSサーバーの割り当ての [編集] をクリックする

 

 

 

⑥[手動]を選択

 

 

⑦IPv4をオンにする

 

 

 

⑧優先DNSと代替DNSにgoogleDNSサーバーの[8.8.8.8][8.8.4.4]を入力して保存

 

ブラウザ側でのDNSサーバー変更

①画面右上の3つの点をクリック

※chromeを例にあげますが、edgeでもほぼ一緒です。

 

②プライバシーとセキュリティをクリック

 

 

 

③セキュリティをクリック

 

④下の方にスクロールすると[セキュアDNSを使用する]の項目があります。
[次に使用]にチェックして、ドロップダウンリストからGoogleを選択して完了です。
保存ボタンなどはないです。

集合住宅での利用(特にマンションタイプ)が原因

ソフトバンク光に限らず、賃貸ではインターネットが遅いと感じる人が戸建てよりも多いです。原因は2つあります。

原因① 同じ時間帯に多くの人たちが利用している
原因② 部屋までの配線がVDSL方式となっている

同じ時間帯に多くの人たちが利用している

集合住宅では、同じ光回線を多数の住民で共有してインターネットを使用しているので、建物に住む人数が多ければ多いほど同時にネットを使用する人数も増え、回線の負荷が高まり、インターネットの通信速度が落ちてしまいます。

インターネットには大きく分けてファミリータイプとマンションタイプの2つのタイプがあり、特に遅くなりやすいのがマンションタイプです。

以下に、NTT東日本とNTT西日本のファミリータイプおよびマンションタイプの適用範囲を表にまとめました。

 NTT東日本NTT西日本
ファミリータイプ戸建て住宅
4世帯未満の集合住宅
戸建て住宅
6世帯未満の集合住宅
マンションタイプ4世帯以上の集合住宅6世帯以上の集合住宅

ファミリータイプは、光回線を直接屋内へと引き込む方式です。
そのため、安定した回線速度で利用できます。

マンションタイプは、既に建物内に引き込まれている光回線を建物の回線設備から各部屋へ分配する方式となります。

一棟のマンションでの光回線の分岐は最大32戸まで可能とされており、仮に最大1Gbpsのマンションタイプの光回線を32戸で共有すると、理論的には一戸あたりの最大速度は約31Mbpsまで下がります。

 

じゃあマンションタイプの人はどうすればいいんだよ!って話ですよね。大丈夫です。対処法があります。

マンションタイプを利用してる人の対処法

ファミリータイプに申し込む

マンションタイプの建物でもファミリータイプに申し込み事は可能です。
しかし、ファミリータイプとマンションタイプでは工事内容が少し変わるので以下の注意点が出てきます。

~ファミリータイプ注意点~

  • 大家さんや管理会社の許可が必要
  • 工事まで日数がかかる場合もある
  • 月額料金が高くなる

一番ハードルが高いのは大家さんや管理会社の許可が必要ということ。

管理会社や大家さんからしたら賃貸は所有物なので、勝手に工事や穴あけなどされたら困ります。
建物が傷つく=物件の価値が下がる、修繕が必要になる』というネガティブな考えになるので、ファミリータイプにする場合は伝え方を工夫しましょう。

「ファミリータイプの光回線インターネットを引き込みたくて、工事したいです。工事にあたって穴あけが必要になる場合がありますが、いいでしょうか?」

これは事実ですが、「工事」や「穴あけ」のような言葉はできる限り使わないほうがネガティブな印象をもたれにくいです。

「今、そちらで用意してくれてあるマンションタイプの光回線設備を利用して、インターネットをしています。 ですが他の住居人と時間帯がかぶると非常にインターネットの速度が遅くなります。仕事もままならない時があるのでファミリータイプに契約を移したいです。カンタンな配線作業が必要になりますがいいでしょうか?」

仕事にも影響が出ているなどの緊急性をもたせるといいです。嘘も方便。

反応が微妙だったり、空気感を感じ取って以下の文章も言ってみるのも効果的だと思います。

「自分がマンションタイプからファミリータイプに契約を移すことで回線の負荷が一人分減るので、他の住居人も今よりインターネットが快適になると思います。」

 

会話のタイミングで「穴開けなければ大丈夫です。」と慣れている大家さんや管理会社は言ってくるので、その場合は「通常、穴あけはないですが仮に穴あけが必要になった場合でも穴といっても壁を貫通する穴あけなどではなく、光ファイバーを固定するための数ミリのビス止めですし、退去時には原状回復されるので大丈夫です」と伝えましょう。

全体を通して軽いノリで言うのが大事です。

※現場で穴あけ(ビス止め)が必要になったにも関わらず、許可を得ずにやると後々トラブルに発展するかもしれないので絶対にやめましょう。

集合住宅がVDSL方式の為に速度が低下している

賃貸のインターネットの配線方式がVDSLだとものすごく遅くなります。

VDSL・・・インターネットの配線方式のこと

VDSLかどうかの確認方法

NTTや利用中のネット回線業者に問い合わせれば確実に建物の配線方式がわかります。
もしくは自宅の壁にある接続口をチェックするだけでもかんたんに分かります。

  • VDSL方式:電話回線と同じモジュラージャック
  • 光配線方式:「光」「光コンセントSC」と記されたコンセント
  • LAN配線方式:LANケーブルと同じ差込口
賃貸の竣工が2006年以前だとVDSLの可能性が高まります

VDSL方式が遅い理由

  1. 純粋な光回線ではない:VDSL方式は光回線と電話回線を併用しているため、光回線ほどの速度が出ない
  2. 回線が混雑しやすい:VDSL方式は1本の光ファイバーを住人で分け合っているので、利用者が多い時間は回線が混雑しやすい
  3. ノイズに弱い:VDSL方式は電話線を使用しているので、周囲の電磁波の影響を受けやすい

VDSLの速度は下りが最大で100Mbpsしかでないです。
それを住人と一緒に使うので実際はさらに遅くなります。

1Gbpsでソフトバンク光と契約してるのに最大で100Mbpsしかでないという・・・。それで料金が同じなのですごくもったいないです。

VDSLの場合の対策は?

最大で100Mbpsしかでないので、自宅側で何をやっても100Mbps以上はでないということは認識しておいてください。

なので対策としては

  • IPoE接続(IPv4 over IPv6)にする
  • ホームルーターの検討
  • ファミリータイプを契約
  • VDSLじゃない建物に引っ越し

これらになってきます。

IPoE接続に関してはこちらで説明した通り。
BBユニットが既に手元にあるなら無料なのでやる価値ありです。

BBユニットが手元になく、スマートフォンがソフトバンクやワイモバイルじゃない場合は月額料金が高すぎるので、IPv4 over IPv6対応のプロバイダに乗り換えが視野に入ってきます。

 

そもそも光コラボは混雑しやすい

ここまで対処法をやってダメなら光回線の乗り換えをするしかないです。

光回線の原理を知ればその理由がわかると思います。
以下で説明していきます。

光回線は1本の光ファイバーで32世帯で共有するようになっています。
なので時間帯によって混雑して遅くなるのは正直な所、必然です。

この問題を解決するには地域で利用者数が少ないであろう回線業者に乗り換えしか手はないです。利用者側ではどうにもできないことなので。

電線にこんな黒い箱や白い箱がついているのをみたことがありませんか?

出典 wikipedia Willpo

この中で光ファイバーが分岐されて各家庭に伸びています。
分岐される場所は賃貸と戸建てで少し違いますが、最終的には32分岐で同じです。

現在では、光回線を契約していない方が珍しいくらいです。
下図を見てわかる通り2003年から爆発的に光回線の加入者数が増えています。

出典 総務省 通信インフラ 

総務省 我が国社会のデジタル化の進展によると、近年はワイヤレスホームルーターの普及で光回線の加入件数はすこし減ったものの、世界的に見ても日本はトップレベルの普及率です。

どの光回線でも32世帯で共有するので理論上はプロバイダーを乗り換えても速度は変わらないですが、「プロバイダの設備が弱い」「レンタル機器のスペックが低い」「地域で混雑している回線」「通信方式」などの要因で速くなったり、遅くなったりします。
 なので、この記事でやれることのことをやってみて速度が向上しないなら最終的には乗り換えが視野に入ってきます。

まとめ

ソフトバンク光の遅さの原因と解決法をまとめました。

ここまで対処法をやってだめならお住まいの地域の利用者数が多くて混雑している可能性が高いです。

その場合は乗り換えるしかないので、どうせなら安くてサポートがしっかりしていて、なおかつ簡単に乗り換えできて、キャッシュバックがもらえる所を選びたいですね。

記事はまとめましたが、ソフトバンク光が遅いと思っている方は多いのか、利用者の生の声が知りたい方は下に続きを書いてますので時間があったらみてくださいね。

ソフトバンク光は遅いと感じる人は多いのか?

ところで自分だけじゃなく、【ソフトバンク光が遅いと感じる人は多いのか?】というのは利用者として気になるところですよね。

口コミサイトやSNSなどでは性質上、遅いと感じた人が書き込むので、明らかに遅い人数が多く偏りが出ています。

僕の方で偏りがでないようにクラウドソーシングでアンケートをとってみました。

結論としては、ソフトバンク光は遅いと感じている人は少ないですが、酷評している方も少なからずいます。

ソフトバンク光の利用者を対象にアンケートを実施

  • 回答人数:69人
  • 「ランサーズ」を使用
  • 実測値の計測にFast.comを使用

みんなのソフトバンク光の実測値

下記はソフトバンク光を利用している人の実測値です。
半数以上の利用者が100Mbps以上出ていて、「速度には不満がない」と回答しています。

ソフトバンク光を使っていて満足しているか?

アンケート結果は69人中55人が満足かやや満足ということで80%の方は問題ないようです。

しかし、問題ないと答えている方の中には「満足だけど、時間帯や利用の仕方によって遅さが気になる時がある」という回答が多かったです。

下記にて一部コメントを紹介します。

複数端末を接続した際、特にオンラインゲームを行っているとラグを感じるシーンが多い。
スマートフォンやノートPCでのインターネット検索や動画視聴、ゲームのオンライン対戦のために3人で回線を利用していますが、遅くなることもほぼなく基本的には快適に利用できています。しかし、月に数回5分程度の不具合(動画の読み込みが遅い、回線につながらないなど)があるので完全に満足とはいえません。
PS5のゲームをダウンロードした時は一晩かかり、その間他のネット(スマホなど)の通信が遅かったので困りましたが、ゲームをダウンロードすることは滅多にないので、普段は問題なく使用しています。
Switchでスプラトゥーンをしたりすることがありますが時々ラグがあるのでそれだけちょっと不満があるくらいです。
全部コメントを読ませてもらいました。概ね満足だけどゲームをする時に少し不満がある人が多かったです。

ソフトバンク光利用者の否定的な評価

ここからは【やや不満】【不満】【乗り換えを検討中】から厳しいコメントを紹介します。
実際に利用している生の声なので、参考になる部分があると思います。

 

値段が高いです。光bbユニットが邪魔です。ルーターは別でつけたほうが速度上がります。
FPSゲーム中にたまにラグが発生する事がある、YouTubeなどの動画は問題なく見れるが、ライン通話で音声が途切れると言われる事が多々ある。
サポートセンターの対応が最低レベル。部屋によって電波が安定しない
時間帯によって速度にばらつきが出る(特に夜)そして結構な頻度で途切れたり、少し離れると読み込まなくなる。

YouTubeやTikTokの動画などは、3人同時に使っていると読み込みが遅くなる場合がある。

 

サポートセンターの対応レベルの低さや有料オプションであるBBユニットへの苦言が目立ちます

ソフトバンク光の速度に関するクレームは多いのか?

他のプロバイダーと比べてソフトバンク光はクレームが多いか少ないかのデータ公表はないので確認しようがないですが、ネットで見かけるクレームは以下のクレームが多いです。

  • サポートデスクの対応が悪い
  • 工事や利用開始までの不手際が多い
  • 契約した覚えのないサービスに加入させられている
  • 解約するのにやたらと時間がかかる

 

正直いって、これらクレームはどのプロバイダーでも同じで回線業界全体で昔からあるやつですね。(近年は、多少は改善されてきてはいるようですが)

なぜこのような事が起こるのか?

契約も工事も手続きも全て委託先に任せるからです。
(委託先の教育不足)

路面店の携帯ショップや光回線の催事、サポートデスク等々これらは全て委託業者です。

「ソフトバンクが運営している」「ドコモが運営している」「auが運営している」
と認識してる方がたまにいますが、ほとんどの店舗が直営ではなく代理店です。
直営店は数十店舗ほどしかありません。

(店舗検索でお近くの店舗を調べてみてください、店舗情報の運営会社欄はほぼ全てが聞いたことのない会社名ばかりだと思います。)

 

もしかしたらみなさんも感じたことあるかと思いますが、店舗によって店員のレベルが物凄く低いと感じたことはないでしょうか?

あれは代理店なのでそうなってしまうのです。

委託された側は必死になって契約を取ろうとしたり、オプションをつけるので、結果的にクレームに繋がります。フルコミッション(契約を取れなければ収入ゼロ)の所も多いですよ

僕の経験になるのですが、販売員で意味を理解せずに流れ作業でオプションをつけている人がいました。

ソフトバンクショップでオプションは全ていらないと伝えたのに、契約前の確認書類を見てたらしっかりオプションがついていたので、物申しました。
みなさんもソフトバンクが運営してるから安心だなーって思っちゃダメですよ!ソフトバンクは運営してないですから。全然別の会社が運営しています。

※教育をしっかりされた、意識の高い方もいらっしゃいます。

ソフトバンク光以外の他社回線の回線速度は?

ソフトバンク光以外の回線速度はどうなんでしょうか?
全てはキリがないので測定がある程度されているプロバイダーで表を作成しました。

みんなのネット回線速度さん参照(2023/5/18時点)

順位サービス名測定件数平均Ping値平均ダウンロード速度平均アップロード速度
1eo光(イオ光)112535件15.37ms688.84Mbps575.35Mbps
2NURO光403135件11.51ms586.65Mbps534.46Mbps
3コミュファ光71380件15.19ms567.15Mbps519.71Mbps
4auひかり202108件15.83ms484.09Mbps465.82Mbps
5BBIQ(ビビック)光インターネット55868件25.33ms456.66Mbps380.57Mbps
6ソフトバンク光499722件15.92ms322.19Mbps266.38Mbps
7Yahoo! BB 光 with フレッツ47305件17.06ms300.08Mbps217.58Mbps
8So-net 光プラス90829件15.8ms274.47Mbps278.81Mbps
9OCN光134162件18.98ms276.36Mbps231.26Mbps
10ドコモ光907407件20.37ms273.73Mbps242.18Mbps
11フレッツ光ネクスト837623件22.74ms273.6Mbps224.71Mbps
12ビッグローブ光126148件18.91ms266.84Mbps235.17Mbps
13ぷらら光70870件21.79ms257.17Mbps198.51Mbps
14楽天ひかり234662件20.6ms242.79Mbps226.32Mbps
15@nifty光48042件14.14ms185.46Mbps222.52Mbps

 

速度で順位をつけましたが、結局はご自身の利用されている地域でプロバイダーの速度は変わるのでこれを鵜呑みにするのは危険ですが、参考程度に。

こう見るとソフトバンク光の速度は悪くなさそうです。

結局、契約して使ってみないと分からない側面がありますね。

 

 

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Dすけ【光回線のコンサルタント】
光回線の訪問販売経験5年。社内で売り上げトップ3に入る。 現場でさまざまなご契約状況やwifi環境を見て、あまりにもヒドイ現状が多いので「しっかりした知識を得ていただきたい。」と思いサイトを開設。 今は既存のお客様のwifiトラブルなどを解消する仕事を請け負っている。