光BBユニットは要は無線LANルーターです。
自前のルーターがあるならそれを使ってオプションという無駄な出費は抑えたい思いませんか?
「光BBユニットは遅い、不安定」という口コミも多いので、使わずに済むなら使いたくないという方もいらしゃると思います。
実は光BBユニットは使わなくても普通にインターネットは利用できます。

訪問販売でソフトバンク光を今までに何百件と売ってきて、
そういう人を実際にみてきたので。
そんな経験などをもとに、この記事では光BBユニットを使わなくてもいいのか、どんな人は光BBユニットが必要なのかを記事にしますのでぜひ参考にしてくださいね。
この記事を読むと、自分にBBユニットは必要なのか不必要か判断ができるようになり、余分なオプションをつけずに安くソフトバンク光を利用できるようになります。
結論としては(ご利用環境、契約状況によっては)光BBユニットはつけなくてもいいです。
- 光BBユニットは必要なのか不要なのか
- 市販ルータだけでもソフトバンク光は使えるのか
- 光BBユニットのメリットデメリット
- 市販ルーターを併用して高速IPv6ハイブリッド通信を使う


ソフトバンク光の光BBユニットとは
光BBユニットとはソフトバンク光が提供するレンタルの無線LANルーターです。
無線LANルーター機能の他に電話機能もついています。
月額513円でレンタルができますが、光BBユニット単体ではWi-Fiを飛ばせずWi-Fiマルチパックというオプションにも入らないといけません。(月額1,089円)
しかしオプションパック(光BBユニット、Wi-Fiマルチパック、光電話のセットオプション)でなら月額550円になります。※ソフトバンク携帯電話またはワイモバイル携帯電話の契約が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | 光BBユニット |
機能 | 「Wi-Fiマルチパック」、「光電話(N)/ひかり電話機能」、「BBフォン」、「ホワイト光電話」の利用を可能にするブロードバンドルータ |
料金 | 月額513円(税込) |



固定電話を使いたいなら光BBユニットの利用は必須です。
光BBユニットは使わなくてもいい?


使わないよりか使ったほうが理論上はいいですが、無理に使わなくても普通にインターネットできます。
ただし、光BBユニットがないとIPv6高速ハイブリッド接続はできない(高度な設定をすれば可能。下の項目でご紹介)のでインターネット速度は遅くなります。
【SoftBank 光 IPv6 IPoE + IPv4】
・ご利用サービスが「SoftBank 光」であること
※引用元:【ソフトバンク公式】IPv6について
・IPv6 IPoE + IPv4 (IPv6高速ハイブリッド)接続方式は、光BBユニットのレンタルが必要になります。
とはいえ、BBユニットがないと極端に遅いか?と言われるとそうでもなく、ご利用環境によりますが普通にインターネットできます。



訪問販売員時代に数百人(主に賃貸)にソフトバンク光を売りました。お客さんの中には光BBユニットがない人も多数いましたが、遅さでクレームとかはなかったです。
しかし光BBユニットはあったほうがもちろん速さがでます。スマートフォンがソフトバンクやワイモバイルであればセット割引でオプション金額は相殺されるので借りておきましょう。
ですが、「光BBユニットを使うと速度がでない」という口コミも多いです。ソフトバンク光は契約数が多いので不満を持つ方も一定数どうしても出てきてしまうのは仕方ないでしょう。
なので、光BBユニットを使うと速いか遅いかは使ってみるまで分からない、使わなくてもインターネットはできる(利用環境によっては遅い)というのが真実です。
少し口コミを紹介します。



んー光BBユニットとやらに変えたけどこの時間の速度は結局遅い。なんでやろか これじゃまともに配信見ることもできない



ソフトバンク光で光BBユニット使ってて、IPv6で繋がってるのに速度が遅いのはなんでや??



IPv6に切り替えて光bbユニット有り無しで通信速度比べてみたら有りの方が遅い… 光bbユニットがないとIPv6通信出来ないとか書いてあったけど大嘘だしなんならルーターのスペック低いのでは?
光BBユニットを使わずに市販ルーターを併用してIPv6高速ハイブリットを利用する
最初に断っておきますが、今から説明する設定は高度な設定ですのであまり自信のない方はやめておいた方がいいと思います。
また一般的な設定ではないため、一部の環境ではうまく動作しない可能性もあることを念頭に置いてそれでも試してみたい方はやってみてください。
僕としては光BBユニットなんかを経由せずに IPv6 IPoE + IPv4が使えるプロバイダにスマートフォンと一緒に乗り換えちゃったほうがいいと思ったりして。
光BBユニットが遅い場合のよくある改善案として、光BBユニットのWi-FiをOFFにし、市販ルーターをブリッジモードにして利用するというのがあります。
電波強度はあがり飛距離は伸びるので、市販ルーターと距離が近い場合には速度の恩恵が得られますが、光BBユニットのルーター機能は利用したままになってしまいます。
もし光BBユニットのルーター機能が原因で遅くなっている場合には、この方法だと改善されません。
その場合は光BBユニットのDMZ機能があるのでそれを使います。
市販ルーター側がDMZで指定したIPの通信は、外部からの通信もすべてそのまま届くので光BBユニットを介さずにインターネットに直接繋がった状態となります。
(光BBユニットはIPv6ハイブリッド通信の為だけに使い、ルーター機能とWi-Fi機能を、市販ルーターで運用)
光BBユニットと市販ルーターでIPv6ハイブリッド接続の仕方
全体の流れは1~4です。
- 光BBユニットの管理画面にログイン。DMZを有効にして無線LANを無効に。
- 用意した市販ルーターのWAN側のIPアドレスを、光BBユニットで指定したDMZのIPアドレスに設定。
- 市販ルーターのWAN差込口と光BBユニットのLAN差込口をLANケーブルで繋ぐ
- 市販ルーター経由でインターネット接続できるか確認
詳しい手順を説明していきますね。
まずは光BBユニットから。
設定画面(セットアップメニュー)を表示させることができます。
サインインを求められた場合、変更してなければユーザー名、パスワードともに「user」が初期値です。






- [DMZ設定]の[有効]にチェック。
- DMZの転送先として「IPアドレス」を指定。
- こだわりがなければ「192.168.3.100」にしましょう。
設定が完了したら「設定を保存する」を選択します。
指定したIPアドレスは、後で市販ルーターの方でも入力します。


ここからは市販ルーターの設定をします。
メーカーによって、設定画面のデザインが違いますが、設定する箇所についてはどのメーカーでも大体一緒です。
バッファローを例に設定していきます。
WebブラウザーのアドレスバーへIPアドレスを入力し、設定画面を表示させます。
機種によってアクセスするためのIPアドレス初期値が異なりますが、型番検索すればすぐでてくるので確認してみてください。
アクセスできたらログインするために「ユーザー名」「パスワード」を入力します。この初期値はルーター本体へ記載されています。




各項目を記入していきます。
項目 | 説明 |
---|---|
IPアドレス | 光BBユニットのDMZ設定で転送先として設定したIPアドレス「192.168.3.100」を入力 |
サブネットマスク | 初期値「255.255.255.0」を選択 |
デフォルトゲートウェイ | 光BBユニットのIPアドレスを入力。初期値は「192.168.3.1」 |
DNS(ネーム)サーバーアドレス | 「プライマリー」の方に光BBユニットのIPアドレスを入力。初期値は「192.168.3.1」。「セカンダリー」は任意、空欄でもOK |
Internet側MACアドレス | 初期値「デフォルトのMACアドレスを使用」 |
Internet側MTU値 | 初期値「1500」 |


これで設定は終了です。
インターネット接続ができるかどうか確認して、通信ができているようならDMZによる転送が機能しています。
「IPv6高速ハイブリッド」などのIPv6サービスによる通信を確認する場合は、判定サイトを利用してみてください。
それでもIPv6通信がうまく行かない場合
- 各機器の再起動を試してください。
- NTTホームゲートウェイでIPv6パススルー設定が必要
- 市販ルーターのIPv6設定
これらを試すことで改善されると思います。
ただしこれらの設定も高度な設定です。
せっかく設定しても一部環境下ではうまく機能しない場合もあります。
繰り返しになりますが、光BBユニットがなくてもIPv6 IPoE + IPv4接続ができるプロバイダにしてしまった方が気持ち的にもスッキリすると思います。
光BBユニットは不要でも契約した方がお得
お使いのスマートフォンがソフトバンクかワイモバイルなら、光BBユニットを使わないにしろ、契約しておきましょう。
なぜならスマートフォンとのセットでオプション金額が相殺されるからです。
下の表の全オプションをセットで契約するとオプションパックとして550円になります。(すべてつけないとスマートフォンとの割引にならない)
オプション | 月額料金 | 概要 |
---|---|---|
光BBユニット | 513円 | ソフトバンク光専用のブロードバンドルーター。この機器をレンタルして接続しないと高速通信(IPv6高速ハイブリッド)が利用できない。 |
Wi-Fiマルチパック | 1,089円 | 光BBユニットにWi-Fi機能をプラスするオプション。 |
光電話 | 0円~550円 | 光回線を利用した固定電話サービス。ソフトバンク光ではホワイト光電話/光電話(N)/BBフォンの3種類がある。 |
全てのオプションセット | 550円 | 光BBユニット、Wi-Fiマルチパック、光電話を一緒に利用するパッケージ。 |
スマートフォンとのセット割引の額はスマートフォンの契約プランによります。
ほとんどの方は1,100円の割引が適用されると思いますので、550円の得になります。
(データ定額ミニなどのプランは550円の割引しかないので、プラスマイナスゼロです)



光BBユニットを使う予定がなくてもセット割引の恩恵を受けるためにはオプション契約しましょう。
光BBユニットが必要な人・不必要な人


ソフトバンク光で固定電話を使う方やインターネットの速度にこだわる方は光BBユニットを使うべき・・・というか使わないと固定電話や高速通信は利用できません。
また、スマートフォンとのセット割引を適用させたい場合にも使わないにしろ契約は必要になります。
不必要な方は、固定電話使わないし、インターネットに特別な速さは求めていない、スマートフォンとの割引もないという方には光BBユニットは不要です。
Q&A


- 光BBユニットとルーターの違いは?
-
光BBユニットには固定電話を利用できる機能がついています。
- 光BBユニットがないとどうなる?
-
ソフトバンクが推奨しているIPv6高速ハイブリッド (IPv6 IPoE + IPv4)が利用できない。
- 光BBユニットは必須なのか?
-
光BBユニットはなくても市販の無線LANルーターがあればインターネットできます。
ソフトバンク光のBBユニットは使わなくてもいいのかのまとめ
- 光BBユニットは固定電話やIPv6の高速インターネットを使うために必要
- 市販ルーターのみでもソフトバンク光は使える(利用環境によっては遅さを感じる)
- ソフトバンク光では光BBユニットを使わないとIPv6 IPoE + IPv4(高速ハイブリット)の利用不可
- スマートフォンキャリアががワイモバイルやソフトバンクならオプションパックへ加入したほうが結局はお得
- 市販ルーターとのBBユニットの併用であればIPv6 IPoE + IPv4(高速ハイブリット)通信ができるが設定が大変なので設定不要のプロバイダに乗り換えてしまったほうが楽
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。